符号語の要素の位置を入れ換える誤りとその訂正に関する考察

松見 知代子  常盤 欣一朗  笠原 正雄  滑川 敏彦  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J70-A   No.3   pp.525-534
発行日: 1987/03/25
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Print ISSN: 0373-6091
論文種別: 論文
専門分野: 情報基礎
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あらまし: 
誤り訂正符号を用いる場合,符号語にその要素単位の転置が原因となる誤りが生起することが考えられる.このような誤りに関する研究はTang-Lumによってなされた“隣接ディジットの転置”に関する研究に,その源流を見出すことができる.本論文ではこのような誤りを通常のランダム誤りと区別して訂正することを提案し種々の立場から考察する.まずGoppa符号においては,これらを訂正するために必要となる最小距離が同じ個数のランダム誤りを訂正するために必要となる最小距離よりも1だけ小さくなることを示す.更に,通常の誤りが同時に生起した時,それらを訂正するために必要となる最小距離について検討する.一方,要素の転置は連続した位置で生起しやすいと予想されるが,転置したt個の要素をν個の連続した部分に分割できる場合,Reed-Solomon符号においては,これらをt-ν個のランダム誤り訂正に必要な最小距離で訂正し得ることを示す.更に,一般により生起しやすいと考えられるブロック単位での誤りについてはインターリーブ符号を用いると検査記号数を(ブロック長)-1だけ節約できることを示す.