4値論理に基づくnMOS画像処理プロセッサの構成と試作

羽生 貴弘  亀山 充隆  樋口 龍雄  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J69-D   No.5   pp.667-678
発行日: 1986/05/25
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Print ISSN: 0913-5713
論文種別: 論文
専門分野: 計算機システム・構成要素
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あらまし: 
近年の回路の高集積化技術の発展に伴い,チップ面積の70%を占めると言われている配線量などを大幅に減少させる新しい試みの一つとして,多値論理の導入が注目されてきている.本来,画素には白黒だけではなく,濃淡レベルやカラーなどいくつかのレベルを有している場合が多く,画像処理を多値論理に基づいて行えば,画像処理アルゴリズムの直接的記述や簡単化,さらにハードウェアのよりコンパクトな実現が可能になると考えられる.本稿では,以上のような観点から,多値論理に基づく画像処理プロセッサの構成法とその実現法について考察している.本画像処理アルゴリズムは近傍画素の論理演算に基づくものであるが,これはテンプレートマッチングに帰着でき,一般に,多値論理近傍演算ではこのテンプレートの数は多くなりがちである.このため,テンプレート数を,多値論理関数の簡単化により圧縮する手法について述べる.次に,本画像処理プロセッサを多レベルイオン注入やパストランジスタを有効に利用したnMOS4値集積回路により試作した結果を示し,ハードウェアが非常にコンパクトになることを明らかにしている.