狭帯域妨害波のあるDS-SSMA通信システムのフィルタリングによるSN比改善特性

日下 浩次  下川 義弘  北川 真清  西田 富士夫  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J69-B   No.2   pp.189-197
発行日: 1986/02/25
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Print ISSN: 0373-6105
論文種別: 論文
専門分野: 無線・衛星通信
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あらまし: 
周波数帯域を共用する既存の他の通信システムの伝送波などの狭帯域妨害波が存在する直接拡散によるスペクトル拡散多元接続(DS-SSMA)通信システムに,これらの妨害波を抑圧するため,2乗平均の意味で最適な除去フィルタ(JRF)を適用した場合,システムのSN比改善度の計算式を導き,さらに,計算結果から改善特性を明らかにしている.解析においては,伝送データ系列をエルゴード性をもつ定常または周期定常過程とし,妨害波を正弦波及び狭帯域ガウス過程で表し,その電力スペクトル密度は推定されたものとしている.計算結果から,妨害波の帯域幅とチップ時間積が約0.65以下の妨害波に対してはJRFは有効に動作し,他局間干渉,符号間干渉及び背景雑音によって定まる所定のSN比まで改善される.また,処理利得の増加によるシステム固有の妨害波排除能力の増大により,JRFのSN比改善度は低下するが,所定のSN比まで改善されること等を示している.