方形導波管に充填された異方性損失材料からの反射特性

橋本 修  清水 康敬  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J69-B   No.2   pp.179-188
発行日: 1986/02/25
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Print ISSN: 0373-6105
論文種別: 論文
専門分野: 無線・衛星通信
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あらまし: 
ゴム材料に炭素繊維や炭素粒子を混入し,これをローラーで圧延して製作したゴムシートはその面内において,大きな異方性を有することが知られている.そのため,この異方性を利用して電波吸収体やシールド材を実現することが考えられるが,そのためには,まずこれらの材料の複素誘電率ソンテルを測定する必要がある.そこで,本論文では,方形導波管定在波法をテンソル媒質の測定に拡張することを考えた.そして,そのために必要な背面を金属板で短絡した異方性損失材料を方形導波管に挿入した場合の反射係数の解析法を検討した.すなわち,この場合の反射係数が解析的に求まれば実際の測定データに対して最小二乗法等を適用することによりテンソルが決定できる.そこで,この解析では,異方性媒質内を伝搬する混成モードの解析に対し,一般化された伝送方程方法を用い,次に,この方法によって計算された各混成モードに対して,モード整合法を適用することにより反射係数を求めた.そして,実際に,本手法による数値計算値とを比較した結果,製造時における圧延方向と電界の方向を変えても,両者は非常によく一致し,本解析法の有効性が確かめられ,方形導波管定在波法を誘電率テンソルの測定に応用できることが確認できた.