ペア誤り通信路における誤り制御の一方式

寺村 佳奈子  笠原 正雄  滑川 敏彦  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J69-A   No.11   pp.1401-1409
発行日: 1986/11/25
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Print ISSN: 0373-6091
論文種別: 論文
専門分野: 情報基礎
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あらまし: 
本論文ではバースト誤りと共にランダムに生起するペア誤りをも首尾よく訂正する新しい2次元符号化法を提案する.差動符号化を用いた変調方式を適用している場合には,通信路のランダム誤りは復調後にはいわゆるペア誤りとなって生起する.そのため本論文で提案する方式は,受信語にペア誤りが生起しているという情報を積極的に利用している.この符号は内部符号としてSEC-DED符号,外部符号としてオーバーオールパリティ検査符号を用いる簡単な構造のものである.本方式の特徴として次の二つが挙げられる.すなわち,(1)内部符号語を1桁ずつ巡回シフトしつつ偶パリティを付加することにより,“斜め方向”に外部符号化を行っていること,および(2)内部符号化に2種類の符号を用いていることである.バースト誤りに対する訂正は従来の連接符号化と本質的に変りなく遂行しうるので,本論文ではまず第1の特徴を持った新しい構成法による符号が比較的容易な復号アルゴリズム(アルゴリズムA)によって3重以下のペア誤りを訂正できることを示す.次に,この符号に更に第2の特徴を持たせると,アルゴリズムAを改良することによって4重以下のペア誤りを全て訂正できることを明らかにする.