ARMA分析からの声道断面積推定法

佐賀 聡人  三木 信弘  永井 信夫  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J69-A   No.10   pp.1260-1268
発行日: 1986/10/25
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Print ISSN: 0373-6091
論文種別: 論文
専門分野: 音響・振動
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あらまし: 
本論文では音声生成系の実体モデルに基づく声道シミュレータの調音パラメータを推定することを前提に,音声波形のARMA分析モデルから母音の声道断面積関数を推定する手法を提案する.唇端開口面積が大きな場合は放射インピーダンスの周波数特性が声道伝達関数の周波数特性に大きな影響を与えるため,唇境界条件モデル付の声道逆フィルタモデルを提案する.また分析モデルの高域情報の不足を補うために,声道断面積関数の滑らかさに基づいた高域情報を与える複合評価関数を周波数荷重関数を用いて導入する.さらにこの複合評価関数をもとにスペクトル概形モデル,声道伝達関数および声道断面積関数を推定するアルゴリズムを導出する.この際,収束計算のパラメータはスペクトル概形モデルのパラメータと声道損失を表すパラメータのみとなり,声道伝達関数は線形的回帰計算により求められる.最後にモデル実験および実音声実験により,本手法による声道断面積関数推定が,とくに開口面積の大きな場合に有効であることを示す.