画像分割型頻度分布に基づくプラスチック部品表面の欠陥検出手法

嶋 好博  柏岡 誠治  加藤 寛次  江尻 正員  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J68-D   No.7   pp.1384-1391
発行日: 1985/07/25
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Print ISSN: 0913-5713
論文種別: 論文
専門分野: 信号・情報処理
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あらまし: 
プラスチック製品の製造における外観検査は,従来,そのほとんどが目視で行われているため,その自動化が重要な課題となってきている.本論文では,集積回路等の電子部品におけるプラスチック表面の欠陥の簡便な自動検出方法について述べる.まず,プラスチック部品の表面にある欠け,小穴,膨らみ等の欠陥の光学的な性質とこれらの欠陥を検出する上での課題を示す.ついで,表面の傾斜ばらつきに対して安定した画像を得るため,面光源を用いた照明方式を検討する.ここで開発した実用的な欠陥検出の手順は,まず,部品表面の画像を背景画像より分離するために,画像の濃淡値の投影分布を生成し,その分布値より部品表面の輪郭を抽出する.次に,この表面画像を小領域に分割し,各分割領域ごとに濃淡値の頻度分布を求め,その濃淡値頻度分布の最小値,最大値,最頻値をもとに,各分割領域内の欠陥の有無を判定する.あらかじめ良否が分かっている典型的なプラスチック部品を用いて欠陥検出実験を行い,すべての部品に対して正しく欠陥を検出することができることを示す.