構造情報を含む手書き漢字認識のための特徴量

江島 俊朗  中村 洋介  木村 正行  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J68-D   No.4   pp.789-796
発行日: 1985/04/25
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Print ISSN: 0913-5713
論文種別: 特集論文 (画像処理特集)
専門分野: 文字認識,図面読取り
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あらまし: 
本論文では,手書き漢字認識のための特徴量を考えるにあたり,従来用いられてきた特徴量を検討した.その結果,それらの特徴量が「位相情報」「密度情報」「方向情報」「位置情報」を持つことを見い出し,その四つの情報をもれなく含む特徴量「方向密度ベクトル」を考案した.そして,その定めるべき仕様を,1)位相方向とその数(位相情報)2)文字線の密度の量子化レベル(密度情報)3)方向成分の種類数(方向情報)4)画面全体の総合の仕方(位置情報)で示した.単純な距離計算のもとでの識別実験をとおして各情報について検討した結果,次に示すような結論を得た.すなわち,各情報が識別率に貢献する度合は,1)密度情報と方向情報は位置情報や位相情報に比してかなり大きい.2)位相情報と位置情報では前者が後者よりやや大きいといえる.更に,これらの知見をもとにして高い識別率が効率よく得られる方向密度ベクトルの仕様を提示した.