浮動トラック法による完全自動配線手法

曽根 正  仲林 清  

誌名
電子情報通信学会論文誌 C   Vol.J68-C   No.11   pp.885-892
公開日: 1985/11/25
Online ISSN: 
DOI: 
Print ISSN: 0373-6113
論文種別: 論文
専門分野: 集積エレクトロニクス
キーワード: 


本文: PDF(726.3KB)
>>論文を購入


あらまし: 
セル上配線を可能とした標準セル方式のVLSIレイアウト設計において,100%の配線率を必ず保証する完全自動配線手法を提案する.本配線手法は,線分探索法を探索手段として用い,未配線が生じたら必要に応じてセル間やセル上にトラックを増設して完全自動配線を確保する手法であり,浮動トラック法と呼んでいる.本手法の課題は,セル上トラック増設に伴うショート・断線等の完全自動修正及び配線処理の高速化・配線の高密度化をねらいとしたトラック増設の2項目である.前者に対しては,ショートを原理的に発生しないレイアウト条件を明らかにするとともに,その他の配線修正は,簡単な修正処理で完了することを示した.また,後者のトラック増設については,未配線の解決に必要なトラック長の分布を評価関数とするトラック増設位置決定手順を新たに設定し,チップサイズを著しく増大することなく大量の未配線を高速に解決した.最後に,本手法を20Kゲート規模の4層配線LSIのレイアウト設計に適用し,その有効性を実証した.