はしご状配列多素子発振器の並列運転

福井 廉  野木 茂次  王 明 

誌名
電子情報通信学会論文誌 B  Vol.J68-B  No.3  pp.366-373
発行日: 1985/03/20
Online ISSN: 
Print ISSN: 0373-6105
論文種別: 論文
専門分野: 無線・衛星通信
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あらまし: 
導波管空胴内に素子マウントを伝送方向に配列する型,一般に能動はしご形回路によって等価回路表現される型の多素子発振器2台を結合して並列運転系を構成し,結合が小さい場合について定常動作とその安定性を論じた.すなわち,両要素発振器の位相基準面をそれぞれの最終段にとってそれらの間を結合回路と考え,結合度および結合位相ならびに相互離調度に対する系の応答(同期周波数,要素発振器間の位相差および振幅応答)を与える式を導いた.2段以上の多素子発振器では,段数の増加とともに,一般に位相基準面が空胴の内部の方に移動する効果が生じることを述べ,これに対応して実効結合位相を用いることにより,応答を本質的に単一素子発振器の並列運転の場合と同形の理論式によって表現できることを示した.素子マウントを空胴内の側壁近くに設けた構造の多素子発振器の場合は,段数を増すと外部Qの値が低下し,理論式から同期範囲が増大することが導かれるが,実験にはこの型の多素子発振器の8段(16素子)までのもの2台を用い,諸理論結果を確認した.出力合成率は98%以上であった.