利得を考慮した自己回帰移動平均モデルの近似法に関する一考察

渡辺 裕  宮永 喜一  三木 信弘  永井 信夫  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J68-A   No.9   pp.928-936
発行日: 1985/09/25
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Print ISSN: 0373-6091
論文種別: 論文
専門分野: 情報基礎
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あらまし: 
本論文では利得項の設定を含んだ自己回帰移動平均(ARMA)モデルの近似法を提案する.音声の適応的ARMA分析法の後処理に適するモデルリダクション法に,荷重関数を用いたARMAスペクトル近似法がある.本文ではこの近似法に対して利得を表す項を変数に加えた近似アルゴリズムを示し,近似係数と利得項の特徴について述べる.近似の対象がARモデルあるいはMAモデルであるとき,近似モデルの導出はレビンソンの算法およびテイラー級数展開の打ち切りによる近似に関係することを示し,利得を考慮した場合と従来の近似法を用いた場合の近似係数の相違について考察している.さらに最尤推定法との対比から,利得項の設定の問題点を示し,変数として導入された利得項の値がエネルギーの観点からは必ずしも妥当ではないことを示す.そこで,近似ARMAモデルを規格化した後に,あらたに荷重関数を考慮した利得項の設定法を採用している.最後に実験により,提案した手法の有効性を確認している.