太さの正規化機能を持つパターン識別神経回路モデル

水野 尚  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J68-A   No.9   pp.920-927
発行日: 1985/09/25
Online ISSN: 
DOI: 
Print ISSN: 0373-6091
論文種別: 論文
専門分野: 情報基礎
キーワード: 


本文: PDF(695KB)
>>論文を購入


あらまし: 
高等動物の大脳視覚領ではパターンの特徴抽出,パターンの位置ずれ,太さ,大小,回転などの正規化機能が行なわれていると推察されており,これらの機能を実現する神経回路モデルが種々提案されている.ここでは太さを正規化する機能を有するパターン識別のための神経回路モデルについてのべる.ここで提案されるモデルは従来の特徴抽出モデルに太さを正規化する機能を付加したもので,パターンの特徴抽出と太さの情報は並列的に処理され,それらの情報が後で統合され処理される回路構造になっている.太さを正規化する回路には前抑制性可変シナプス結合が用いられ重要な働きをしている.さらにネオコグニトロンで用いられた同じ特徴パターンに応答する細胞からなる細胞面を構成することにより,このモデルがパターンの位置ずれにも対応可能であることが示される.これらのモデルの動作は計算機シミュレーションによって確認される.