二次元符号の復号法に関する一考察

井上 徹  笠原 正雄  滑川 敏彦  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J68-A   No.9   pp.903-911
発行日: 1985/09/25
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Print ISSN: 0373-6091
論文種別: 論文
専門分野: 情報基礎
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あらまし: 
2次元配置の符号の符号化・復号化に関してはすでに多くの報告がなされている.これらのほとんどが2次元配置の2種の符号を一般に独立に1回ずつ復号を行っている.このような方法では多くの誤りあるいはイレージャをただ1回の操作で訂正する結果,必然的に復号誤りの増大が避け得ない.又,復号のステップを多ステップに繰り返す方法も報告されているが,このような方法では特定のパターンの誤りが残留しステップを増加させてもパフォーマンスはさほど改善されない.筆者らは比較的単純な誤り専一復号器を繰り返し用いることによりむしろ残留する誤りパターンを積極的に浮き上らせ,残留する誤りを推定してイレージャとして最終ステップの復号に利用する手法(RE復号法)を提案する.更にSEC-DED Hamming符号を用いた場合についてChaseの復号法と比較し検討する.この結果(i)Chase復号器が一般に低誤り率の通信路で良好な特性を示しているのに対しRE復号法は比較的高誤り率の通信路で優れた特性を示すこと,(ii)一般に符号長n0の広範な値に対してRE復号がChase復号法より優れており,この傾向は符号長が大となるにつれて顕著になること,等を明らかにする.