連続音声合成のための動的声道シミュレータの構成法

佐賀 聡人  三木 信弘  永井 信夫  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J68-A   No.3   pp.332-339
発行日: 1985/03/25
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Print ISSN: 0373-6091
論文種別: 論文
専門分野: 音響・振動
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あらまし: 
本文では,既に提案されている,唇と声門での境界条件を入れた全ディジタルシミュレータを,声帯音源による子音(鼻音,側音)を含む連続音声の合成に適用する.そのため,まず側音のための分岐声道ディジタルフィルタ(DF)モデルと時変素子を考慮した声帯音源DFモデルを提案する.また声門下部の肺と気管を考慮して,声帯音源モデルを音響レベルで精密化する場合のDFモデルを示す.つぎに,声道パラメータによる声道断面積関数の記述法,およびその時間的移行モデルを提案し声道ディジタルシミュレータに動的記述法を与える.この動的シミュレータによる連続音声合成例として側音を含んだ合成音声/la/を合成し実音声の分析結果と良く対応することを示す.また母音の合成実験の結果,声門下部モデルの精密化により声門下圧,声帯音源波形に違いが現れる.しかし連続合成母音/aoi/の試聴評価試験により,この精密化は,声道損失モデル,放射部境界条件モデルに比べ,音質改善には寄与しないことを示す.