二線条線路の抽出に基づくウェーブディジタルフィルタ

鈴木 正清  鈴木 正敏  三木 信弘  永井 信夫  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J68-A   No.2   pp.181-188
発行日: 1985/02/25
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Print ISSN: 0373-6091
論文種別: 論文
専門分野: 信号理論・信号処理
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あらまし: 
ウェーブディジタルフィルタ(W.D.F.)は,抵抗終端リアクタンス回路の動作を模擬して得られるディジタルフィルタであり,低係数感度特性を有するものとして良く知られている.任意の有理伝達関数を実現するW.D.F.の構成法としては,Darlingtonの回路網合成法に従い,基本リアクタンス区間に対応する基本W.D.F.を縦続接続する方法が既に示されている.しかしながら,この構成法では,回路の伝送零点を求めるために代数方程式の根を計算する必要があり,構成手続が複雑とされている.本論文では,二線条線路の抽出によるリアクタンス2ポートの合成法に基づき,任意の有理伝達関数を実現するW.D.F.とその回帰的な構成法を提案する.本論文で提案するW.D.F.は,従来のW.D.F.とは異り,同一構造の基本ラティス区間を縦続接続した二変数格子形ディジタルフィルタで表されており,安定判別が容易であると共に,回路のS行列から基本ラティス区間を繰返し抽出することにより容易に構成される.最後に,本論文で提案するW.D.F.が低係数感度特性を有することを例題により確めている.