誘電体円柱共振器を同軸状に配列した帯域通過フィルタの設計

小林   吉田 信一郎  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J66-B   No.1   pp.95-102
発行日: 1983/01/25
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Print ISSN: 0373-6105
論文種別: 論文
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あらまし: 
本論文では,TE01δモードの誘電体円柱共振器を遮断円形導波管内に同軸状に多段配置して構成される帯域通過フィルタ(BPF)の設計に関して理論的・実験的検討を行い,設計の高精度化と調整の簡単化を実現する.そのために,まず,級数展開法による数値計算により,共振器の共振周波数,その温度特性,無負荷Q,及び,共振器間結合係数を高精度に求める.これより,TE01δモードに対する高次モードの共振周波数比を最大にする共振器寸法の最適設計を行う.次に,設計値を機械的に保証するフィルタ構造により結合係数の無調整化を実現する.更に,円形アルフォードループ励振線の実験的検討を行い,ループ長を適当にすると共振周波数に影響を与えずに結合のQ値のみを調節できる励振方法を実現する.この結果,4段最平坦特性BPFの設計例では,所望の中心周波数において,0.5~3%の種々の比帯域幅を有する小形,低損失のBPFが簡単な調整のみで実現され,本設計の高精度性が実証された.又,本励振線により非軸対称高次モードの励振は-25dB以下に抑制された.