空間伝送アナログ光通信方式の受信特性

秦 正人  森永 規彦  滑川 敏彦  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J66-B   No.1   pp.79-86
発行日: 1983/01/25
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Print ISSN: 0373-6105
論文種別: 論文
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あらまし: 
光の空間伝送方式は近距離・簡易通信方式として近年注目を集めている.光伝送路としての大気は気象条件等によって定まる伝搬損失,信号光のランダムな変動(シンチレーション),背景光の存在が特徴的であるが,これらの要因が方式特性を与える影響についての理論的解明はほとんどなされていない.本論文ではまず,光通信系に共通した雑音的要因に加えて,シンチレーションと背景光を考慮して光の空間伝送方式をモデル化し,代表的な4種類のアナログ変調方式(直接強度変調,副搬送波周波数変調,パルス化周波数変調,パルス位置変調)について出力SN比を理論的に導出し,雑音的要因のふるまいを明らかにしている.次に,シンチレーションと背景光に着目して方式特性を比較している.その結果,副搬送波周波数変調方式とパルス化周波数変調方式はシンチレーションの影響を受け難いことを明らかにしている.更に,背景光の電力変動に対し光検波器(APD)の増倍率を最適化する必要性やシンチレーションに影響され難い方式ではシンチレーション時でもAPDを用いる利点が失われないことなどを明らかにし,空間伝送光通信方式設計のための基礎的資料を与えている.