定常確率過程の回路網表現に基づくウェーブディジタルフィルタの設計法

鈴木 正敏  鈴木 正清  三木 信弘  永井 信夫  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J66-A   No.12   pp.1159-1166
発行日: 1983/12/25
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Print ISSN: 0373-6091
論文種別: 論文
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本論文では,白色雑音により生成される離散時間定常確率過程の回路論的考察により,確率過程のモデリングフィルタ及び片側自己相関関数が,回路網における各種の電圧,電流伝達関数及び入出力イミタンス関数に等価であることを明らかにし,定常確率過程の回路網表現に基づき,所望のパワースペクトル密度を近似するウェーブディジタルフィルタの設計法を示す.本設計法は,自己相関係数列より近似的に回路網のイミタンス関数を求め,Darlingtonの合成法に従いモデリングフィルタとしてのウェーブディジタルフィルタを縦続合成するものである.自己相関係数のみが与えられて実現されるフィルタは,一般には線形予測分析法により得られるAR(又はラチス)フィルタに限られるが,本設計法で実現されるウェーブディジタルフィルタはARMAフィルタである.最後に,実際の例題により,本手法で得られるウェーブディジタルフィルタが,ARフィルタに対して低次数で良好な特性近似を与えること,及び低係数感度特性を有することを示す.