タップ付遅延線路を用いた広帯域ハウエルズ・アップルバウムアダプティブアレー

大宮 学  小川 恭孝  伊藤 精彦  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J65-B   No.9   pp.1117-1124
発行日: 1982/09/25
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Print ISSN: 0373-6105
論文種別: 論文
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あらまし: 
ハウエルズ・アップルバウム(H・A)アダプティブアレーは,近年レーダ系のみならず通信系にも適用することが検討されている.更に,系の広帯域化を行なうためアレー素子の出力部をタップ付遅延線路で構成すべきであるということが提案されている.従来の論文は,充分な妨害抑圧特性を得ることができる最小のタップ数と遅延線路長について考察を行なっているが,H・Aループ内に用いられるステアリング信号,増幅器利得についてはほとんど議論がなされていない.本論文では,一般的なタップ付遅延線路で構成された広帯域H・Aアダプティブアレーを提案し,適切なステアリング信号の与え方を明確化する.更に,2素子リニアアレーについて数値計算を行ない,妨害抑圧特性及び所望信号到来方向誤差特性より増幅器利得の決定に関して考察を行なった.又,妨害抑圧特性から増幅器利得は0.5あるいは1以上であることが望ましいが,所望信号到来方向誤差が存在するときは許容される所望信号到来方向誤差が得られる増幅器利得の範囲内で決定されなければならない.