n方向電力分配器の広帯域化に関する一考察

渡辺 裕  永井 信夫  小野 幸次郎  羽鳥 孝三  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J65-B   No.4   pp.463-470
発行日: 1982/04/25
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Print ISSN: 0373-6105
論文種別: 論文
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あらまし: 
本文では吸収抵抗を1区間用いたn方向電力分配器の広帯域化の方法について示す.従来2方向ウィルキンソン形電力分配器は出力ポートの片方に1/4波長線路を接続すれば,終端で等しい反射波がある場合に中心周波数においてこれを吸収抵抗で吸収できることが知られている.この2方向電力分配器の組み合わせで2n方向の電力分配器を構成するためには2n区間の線路が必要になるが,本文ではn方向1区間電力分配器(平面形又はラジアル分岐分配器)に1/4波長線路を1区間接続することによって反射波を吸収できる回路を構成した.更にこの回路は線路の特性インピーダンスと吸収抵抗値を数値計算によって最適化すれば,従来のn方向1区間電力分配器に比べて広帯域な特性となることを示した.本文で示した回路は中心周波数における伝送量の減衰を許容すれば,入力ポートにおけるVSWR特性が広帯域化され,伝送特性が平坦になる特徴をもっており,アイソレーション特性も改善されるところから電力分配器に適すると考えられる.