ハイパサーミアを目的とした局所加温用レンズ型アプリケータ

二川 佳央  宮下 照雄  森 真作  菊地 真  関谷 富男  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J65-B   No.12   pp.1539-1546
発行日: 1982/12/25
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Print ISSN: 0373-6105
論文種別: 論文
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あらまし: 
近年,温熱療法が癌治療法の有効な一手段として認められるようになり,電磁波を生体に照射して誘電加熱することにより温熱療法を行なうことが試みられている.温熱療法を行なうためには癌組織のみを選択的に加温することが望まれるが,電磁波を生体に照射した場合の生体内の電磁界分布の解析が不十分なために生体内における熱分布の予測が困難であり,生体内温度分布の制御を行なうには至っていない.電磁波を用いた温熱療法では効率や加温の選択性を考慮するとマイクロ波を用いることが有効であるが,一方マイクロ波は生体に対して浸透深度が浅いため深部の癌に対して加温することが難しい.本論文では,集束円筒波を作り出すように幾何光学的に設計したマイクロ波集束レンズを加温用アプリケータとして用いると,従来から最も深部まで加温できるとされていた平面波に比べてさらに10~40%の深部まで選択的に加温できることを基礎的実験および理論解析により明らかにし,レンズ型アプリケータを用いた集束マイクロ波による生体加温の有効性を示した.