背景光存在下における雑音状光信号の光電子計数確率と誤り率特性

高橋 伸夫  森永 規彦  滑川 敏彦  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J65-B   No.11   pp.1353-1360
発行日: 1982/11/25
Online ISSN: 
DOI: 
Print ISSN: 0373-6105
論文種別: 論文
専門分野: 
キーワード: 


本文: PDF(621.9KB)>>
論文を購入




あらまし: 
ガウス統計に従う互いに独立な雑音状光信号と背景光とが重畳して光検波器に入射したときの光電子計数確率を工学的に有用な簡潔な形で導いている.そして,この分布の適用例として,基本的なディジタル光検波系での背景光存在下における雑音状光信号の誤り率特性の解析を行なっている.まず,入射光の複素包絡線を直交級数展開することによって光電子計数確率を導出する手法を概説し,この方法を雑音状光信号と背景光との合成複素包絡線に適用することにより,二つの光が共に空間的コヒーレンスである場合についての光電子計数確率を導出し,ついでこの確率分布が空間モードを考慮した場合にも適用できることを示した.そして,ディジタル・パルス位置変調光通信方式を例にとり,先の結果を基にして,熱雑音,暗電流雑音の影響も考慮した光電子計数確率を求め,これを用いて雑音状光信号の誤り率についての解析を行なった.以上の解析を通じ,背景光,増倍率,光信号のエネルギー,時間・空間モード数,熱雑音など諸要因と光電子計数確率,誤り率との関係を明らかにしている.