符号間干渉のある通信路のER)関数

笹野 博  笠原 正雄  滑川 敏彦  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J65-A   No.8   pp.872-879
発行日: 1982/08/25
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Print ISSN: 0373-6091
論文種別: 論文
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あらまし: 
符号間干渉のある通信路に対し,量子化レベル数が2l値(l=1,2,…)の量子化器をもつ2種の復号器,通信路の記憶性を考慮する復号器と考慮しない復号器を適用した場合の誤り特性を,より実用的な尺度でもあるER)関数の立場から比較する.通信路として長さ1の符号間干渉をもつ通信路を考え,同種の復号器に対して量子化レベル数を大きくした場合のER)関数の差異,および量子化レベル数を同一にした時の2種の復号器のE(R)関数の差異を解析的に比較した.この結果,同種の復号器に対しては量子化レベル数を増すほど,量子化レベル数を同一にした場合には通信路の記憶性を考慮した復号器を用いた方が,それぞれ誤り確率の上界を改善できることが示された.また通信路容量についても比較を行い,同様の結果が得られることを明らかにした.数値計算の結果,符号間干渉を考慮した復号器を適用することによる復号誤り確率の上界の改善の程度は,符号間干渉が大きくなるほど顕著であり,またさらに多値レベルの量子化器を用いれば,比較的大きな符号間干渉に対してもほとんど影響を受けなくなること,などの結果が得られた.