分布結合形定抵抗回路による符号変換について

坂上 岩太  羽鳥 孝三  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J65-A   No.10   pp.1019-1026
発行日: 1982/10/25
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Print ISSN: 0373-6091
論文種別: 論文
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あらまし: 
等長の多圧間2線条結合線路とπ形抵抗回路網とを組み合せた分布結合形定抵抗回路に単位インパルスが入射するとき,出力応答は無限に続き最終的には消滅してしまう等時間間隔のインパルス列になる.本文ではこのインパルス応答の始めのいくつかの成分が回路の素子値の選び方により(1,0m,1),(1,0m,-1),(2,0m,1,0m,-1),(1,0m,2,0m,1)なる振幅比になり,残りの成分がこれらに比較して無視し得る程に小さくなり得ることを述べる.ここで,この始めのいくつかの成分を信号成分とし,残りの成分を固有波形ひずみ成分とする.この固有波形ひずみ成分は結合線路の区間数を増すことによって更に小さくなる様,補償が可能である.本文では固有波形ひずみ電力と信号電力との比を用いて,ひずみ率を定義し,回路の全反射電力を複素積分により表わすことによってひずみ率の計算を可能にしている.こうして,回路が一種の符号変換器として動作するときの定量的な評価を行なう.本文では結合線路の区間数n=4まで計算を行なっている.区間数が増すと数式がかなり複雑なものとなるので,n=3,4の場合は電子計算機による数値計算に頼っている.