コヒーレント帯域幅を考慮した周波数ホッピング方式のダイバーシチ効果

水野 光彦  角川 靖夫  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J64-B   No.8   pp.753-760
発行日: 1981/08/25
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Print ISSN: 0373-6105
論文種別: 論文
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あらまし: 
周波数ホッピング方式を陸上移動通信に使用する際,一つのデータを複数の周波数チップにのせるいわゆる多チップ方式の場合,多重伝搬によるフェージングの周波数選択性により,周波数ダイバーシチ効果が期待できる.しかし,チップ間の相関は,拡散帯域,ホッピングパターン,フェージングの周波数相関特性などに依存し,チップ間の相関が大きいと十分なダイバーシチ利得が得られない.本論文では,周波数選択性レイリーフェージング下で伝搬路のインパルス応答が指数関数となる場合の拡散帯域とダイバーシチ利得の関係を,最も基本的な2チップ1データ(2ブランチのダイバーシチ)について検討する.具体的なホッピングパターンは考えず,周波数スロットが非常に多く,周波数チップは拡散帯域内で一様かつランダムに分布するものとする.その場合,拡散帯域がコヒーレント帯域幅の6倍以上なら,チップ間無相関のときのダイバーシチ利得からの劣化は1 dB以内となる.又,一つのデータを構成する2チップのホッピングの範囲を分割した場合,更にダイバーシチ利得の改善が可能なことを示す.