分布定数定抵抗回路のディジタルフィルタ的表現とその応用

鈴木 正敏  坂上 岩太  三木 信弘  永井 信夫  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J64-B   No.5   pp.401-408
発行日: 1981/05/25
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Print ISSN: 0373-6105
論文種別: 論文
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あらまし: 
本論文では,ギガビット帯における信号処理が可能なディジタルフィルタとして,分布定数定抵抗回路を用いることを提案し,分布定数定抵抗回路により等価的に得られる1次および2次の基本的ディジタルフィルタについて考察する.対称2線条線路を1区間用いる橋絡T形回路および定抵抗分布結合形回路は,抵抗により伝達関数の係数が可変となる任意の1次ディジタルフィルタを等価的に実現し得ることを示す.橋絡T形回路を対称2線条線路2区間を用いて構成すれば,等価的に2次の非巡回形および巡回形ディジタルフィルタが得られることを示し,それらの回路のz平面における複素零点および極の実現可能範囲を明らかにする.又,z平面における単位円上に任意の共役零点を有する双2次形ディジタルフィルタと等価な回路が,分布結合形方向性結合器,単位素子およびπ形定抵抗2ポートにより構成される定抵抗2ポートで実現されることを示す.最後に,これらの分布定数定抵抗回路が,超高速パルスに対する符号変換器,ディジタル周波数n逓倍器および波形等化器などの時間域における波形処理を行う回路として応用可能であることを示す.