自己回帰モデルの回帰的次数推定法

宮永 喜一  三木 信弘  永井 信夫  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J64-A   No.9   pp.744-751
発行日: 1981/09/25
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Print ISSN: 0373-6091
論文種別: 論文
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離散的時系列信号に対して,確率過程モデルの次数を求めることは各分野で問題とされ,その推定手法が提案されている.モデルの次数は,もし離散的時系列信号の相関行列が正確に推定できれば,その行列式が零か否かにより理論上求められる.しかし,実際には有限個データしか観測できないため,この行列式の零検定は非常に困難となる.又,音声信号のように,非定常信号ではあるが短時間定常とみなせる信号に対して,過去の推定量やデータを有効に利用する回帰的アルゴリズムによるパラメータ推定が提案されている.このような回帰的推定法に適した次数推定法があれば,従来の次数推定手法に比べて時系列信号の同定を高速に行いうる.本論文では,最良近似度の性質を利用した検定量を導入し,有限個データにより生ずる誤差の影響を考慮した回帰的次数推定法を示す.確率過程モデルは,入力が白色雑音および周期的パルス列とする自己回帰モデルを考える.本手法を合成信号,実音声に適用し,正確に次数が求められることを示す.