周波数逓倍特性を有する多段分布結合定抵抗回路に関する一考察

坂上 岩太  鈴木 正敏  三木 信弘  永井 信夫  羽鳥 孝三  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J64-A   No.3   pp.227-234
発行日: 1981/03/25
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Print ISSN: 0373-6091
論文種別: 論文
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あらまし: 
多段2線条結合線路と3個の抵抗素子によるπ形回路を用いて構成されるマイクロ波帯分布定数定抵抗回路が,周期の長い方形パルス波からその周期を整数分の1に縮めたより周期の短い1010…,1-11-1…,などのクロッパルスを生成する周波数逓倍特性を有することを述べると共に,この場合の実現条件と区間数を増した場合の問題点を明示する.周波数逓倍特性を見出した契機は回路の各時刻におけるインパルス応答の重ね合せを調べた点にあり,理論の明確化を助ける手法としてn区間結合線路を等価的に信号流れ線図により表し,そこに現れる遅延線路を遅れ要素z-1と考え,z-領域における伝達関数を使用する.この伝達関数は各区間ごとの反射係数のみによって記述される.本論文で示される周波数逓倍回路は受動素子のみにより構成される点に特徴があり,外部温度変化の影響を受けることも少なく,長寿命で且つ立上りの鋭いものとなる.最後に実験例をのせ理論の正当性を示す.