接地モノポールアンテナの理論解析

仲川 錦作  稲垣 直樹  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J63-B   No.2   pp.97-104
発行日: 1980/02/25
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Print ISSN: 0373-6105
論文種別: 論文
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あらまし: 
接地アンテナの基本形であるアースをもたない接地モノポールアンテナをモーメント法により解析し,電流分布,入力インピーダンス,指向性,アンテナ能率を大地の比誘電率と導電率,アンテナの高さ,周波数などのパラメータに対して求めた.このとき,一般化相互インピーダンスをこのアンテナのように端点で電流が零にならない場合にも計算できるように工夫している.数値計算の結果,大地の電気的特性の違いによって電流分布が微妙に変化することなど,大地の小域的な影響を明らかにすることができた.4分の1波長モノポールアンテナのアンテナ能率は中心周波数が低い程高いが,代表的な条件の大地に対して0.1 MHz以上の周波数では50%以下である.アンテナ高を大きくする程アンテナ能率は上がり,指向性最大方向も水平に近くなるが,0.6波長では天空方向の放射が強く,0.53波長の場合がアンチフェージングアンテナとして使われている理論的根拠を与えることができた.大地の比誘電率と導電率に対しては,大地中の変位電流の大きさが伝導電流の大きさに等しいときアンテナ能率は極小になることが分かった.