高能率波形伝送用自動等化器の高速化による劣化と限界

酒井 善則  遠藤 隆也  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J63-A   No.3   pp.204-211
発行日: 1980/03/25
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Print ISSN: 0373-6091
論文種別: 論文
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本論文は,高能率,高速ディジタル伝送に用いるアナログ形自動等化器の動作速度を高速化した際に生じる特性劣化を実験的に及び解析的に検討して,アナログ形自動等化器の適用伝送速度の限界を求めたものである.アナログ形自動等化器の特性を理想受信機の特性と比較して評価することとして,高速化時の主要特性劣化要因はアナログ積分器の非線形ひずみ,各タップの線形ひずみ及び伝送路特性との不整合の3点であると考え,これらの影響を定量的に検討した.この結果,積分器の非線形ひずみ及び伝送路特性との不整合は等価乗法性雑音として影響し,各タップの線形ひずみは等価加法雑音として影響することが分かった.又,現在の素子のみで構成したアナログ形自動等化器を帯域制限の厳しい波形の伝送に適用した場合,クロックレイト40 MHz程度が適用限界であることが分かった.更に,本論文の結果を用いれば素子の改善によるアナログ形自動等化器の特性の改善および適用範囲の拡大が定量的に明らかになる.