有相関m分布フェージング環境下における最大比合成ダイバーシチの統計的性質

奥井 重彦  森永 規彦  滑川 敏彦  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J62-B   No.3   pp.283-290
発行日: 1979/03/25
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Print ISSN: 0373-6105
論文種別: 論文
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あらまし: 
固定,移動無線を問わず,フェージング対策として広く用いられているダイバーシチの統計的性質をレイリー分布を特別な場合として含む一般的なm分布フェージング環境下で厳密に検討する.考察対象とするダイバーシチ合成法は,改善効果の点で最も優れる最大比合成方式である.本論文では,まず,任意有相関の多変数m分布結合確率密度関数が実用にほど遠い多重無限級数形をとるにもかかわらず,最大比合成ダイバーシチ出力の特性関数は極めて簡潔な関数形に帰着する事実に着目して,この特性関数の表現を誘導し,これを基礎にして,多く実用される2分枝,3分枝ダイバーシチ受信の合成包絡線の確率密度,累積分布関数の簡潔な表現を与え,改善効果の評価上重要な累積確率の計算を行っている.この論文では,又,3分枝ダイバーシチにおいて応用上重要な等相関ならびに単純マルコフ鎖状相関の場合について論及し,単純マルコフ鎖状相関が最も優れた改善効果をもたらす相関関係であることを明らかにしている.