構造安定な離散時間線形システムのクラス

江島 俊朗  木村 正行  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J62-A   No.12   pp.841-848
発行日: 1979/12/25
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Print ISSN: 0373-6091
論文種別: 論文
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あらまし: 
筆者は,一般の離散時間線形システム(DLS)を対象に,摂動の機構とその摂動の下で構造安定となるDLSのクラスの関係について考察した結果を既に報告した.しかし,そこで着目した摂動の機構は(a):「摂動の大きさの変化の仕方」という機構だけである.本論文では,摂動の機構として上述の(a)の機構と共に,(b):「摂動がどの部分に加わるかという摂動の加わり方」を示す機構にも着目し,文献(6)と同様の議論を展開しようとするものである.そのためにまず,上述の二つの機構が分かりやすい形で定式化でき,且つ解析がある程度容易にできるような「互いに相互作用のない複数個の部分システムから成るDLS」を議論の対象とする.次に,文献(6)と同様に,摂動群,安定摂動群なる概念を導入し,摂動群の機構の違いが,その摂動群が安定摂動群となるDLSのクラスにどのような違いを生み出すかを考察している.その結果,摂動群のクラスをあるクラスに限定した場合には,両者(摂動群の機構とその摂動群が安定摂動群となるDLSのクラス)の関係を明確な形で表現することができた.