自己相関関数を利用した音声処理方式(SPAC)のSN比改善特性

吉谷 清澄  鈴木 誠史  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J61-A   No.3   pp.217-223
発行日: 1978/03/25
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Print ISSN: 0373-6091
論文種別: 論文
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あらまし: 
SPACの広範な応用分野の一つとして音声通信におけるSN比改善があり,これまでに実際の音声信号について種々の評価実験を行ってきた.本論文は,SPACのSN比改善特性を理論的に解析したものであり,単一正弦波+雑音を解析の対象としている.その結果によると,帯域制限された白色雑音を重ね合せた入力SN比0dBの信号は,SPACにより約13dBのSN比改善がなされる.一方,-6dB/octaveの振幅特性をもつ有色雑音に対する改善度は,白色雑音の場合に比べ多少劣化するものの,実用的には十分と思われる値となっている.SPACのSN比改善特性を総合的にみると,SPACは低品質信号の改善に対してより適しているといえる.なお,解析の基礎資料として,雑音の短時間自己相関関数および雑音と正弦波の短時間相互相関関数の統計的性質を明らかにした.これらの関数は,通常の相関関数にはみられない著しい特徴をもっている.