離散時間線形システムの構造安定性

江島 俊朗  木村 正行  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J61-A   No.12   pp.1230-1237
発行日: 1978/12/25
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Print ISSN: 0373-6091
論文種別: 論文
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本論文は離散時間線形システム(DLS)の構造安定性の問題を詳細に検討したものである.まず,DLSに加わる摂動の次のような“機構”,すなわち,「時間の変化およびDLSの状態ベクトルの大きさの変化に伴って摂動の大きさはどのように変化するか」に着目して,同じような“機構”をもつ摂動の集合である摂動群を定義し,これを用いてDLSの構造安定性を特徴づける安定摂動群なる概念を導入している.次いで,“機構”が異なる種々の摂動群に対して,それが安定摂動群となる,言い換えれば構造安定であるDLSを調べ,摂動群の“機構”の違いが,それに対して構造安定となるDLSのクラスにどのような違いを生じるかを考察している.その結果,摂動群の“機構”が時間のみに依存する場合は,その“機構”の幾つかの特性を知るだけで,それらの摂動群に対して構造安定となるDLSのクラスをほぼ完全に知ることができることを示し,更にその拡張として一般の場合についても構造安定なDLSの種々のクラスを与えている.