無損失多線条線路の等価回路表示と伝搬モードの考察

永井 信夫  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J60-B   No.5   pp.305-312
発行日: 1977/05/25
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Print ISSN: 0373-6105
論文種別: 論文
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あらまし: 
本文は静電的および電磁的に分布結合していて,長手方向に均一と仮定でき,しかも無損失と仮定される多線条線路がもつ幾つかの性質について理論的に考察した.すなわち(1)多線条線路はモード分解により単線条線路の集まりに変換でき,多線条線路を表す電圧,電流を相空間,単線条線路の集まりをモード空間とすれば,相空間とモード空間との変換が理想変成器網で表されることを示した.いい換えれば,多線条線路は単線条線路の集まりと理想変成器網とで等価回路表示される.(2)多線条線路の特性インピーダンスとしてまずモード空間の特性インピーダンスを求め,それと理想的な終端回路網および特性線条インピーダンスとの関係を明らかにした.(3)相空間の電圧伝搬モードと電流伝搬モードとの間に伝搬モードの双直交性が成立つことを示した.(4)不平衡モード(偶モード)の多線条線路への拡張である一斉モードをもつ線路の一斉モード以外のすべては電流平衡モードであることを示した.