分布結合形定抵抗電力分配器とその広帯域化における最適設計法

坂上 岩太  田森 道敏  羽鳥 孝三  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J60-B   No.1   pp.47-54
発行日: 1977/01/25
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Print ISSN: 0373-6105
論文種別: 論文
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マイクロ波回路のIC化に伴って平面構造の電力多分配器が要求されることがある.本文では方向性結合器の定抵抗性に着目した電力多分配回路を提案する.この回路の出力ポート相互は全周波数帯にわたって完全に分離される.この回路は又出力ポート数を任意に設定できるのであるが,欠点として出力ポート数を増すに従って伝送帯域が狭まるポートが現れてくることである.そこで更に伝送帯域の広帯域化について考察する.この際基本回路素子として用いる1段と2段方向性結合器について次の2点を明らかにする.(i)1段方向性結合器にリブルと帯域幅比を導入すると,N段非対称方向性結合器と同様に取扱われる.(ii)チェビシェフ多項式の根は方向性結合器の平均結合度を近似的に与える.方向性結合器を用いた電力多分配器は出力ポートの個数とBWが与えられれば設計可能となるが,ここでBWは自由に設定できるパラメータであり,このBWの設定の仕方によりすべてのポートの伝送帯域を最適化することができることを示す.最後に実験を行い本方法の有効性を確認した.