メッセージ交換網における最適経路配分定理と適応経路選択方式への応用

小松 雅治  大内 康敬  中西 暉  真田 英彦   慶一  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J60-B   No.12   pp.932-939
発行日: 1977/12/25
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Print ISSN: 0373-6105
論文種別: 論文
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あらまし: 
メッセージ交換網は,多数の待ち行列ユニットが多段に接続された待合せ網として数学モデル化され,独立仮説や一般独立仮説の導入によって,各待ち行列ユニットは独立に取扱える.本稿では,このモデルを用い,平均メッセージ遅延時間を最小とする経路配分を行うための必要十分条件を与える最適経路配分定理を示す.メッセージ交換網においては,網状態の時間的な変化に適応して,常に最適なメッセージの経路を選んで平均メッセージ遅延時間が小さくなる適応経路選択方式をとることができる.従来の方式では,発信局から目的局までの遅延時間の推定値に基づいて経路の選択を行うのが一般的である.しかし,本稿で述べる定理によれば,発信局から目的局までの経路に属する回線での∂L/∂λL:平均待ち行列長,λ:回線へのメッセージの到着率)の総和の推定に基づいて経路の選択を行う方が遅延を小さくしうることが示される.シミュレーションによって,従来の方式と∂L/∂λを用いる方式を比較検討し,経路選択の際,経路ごとの∂L/∂λを用いる方式が有効であることを示している.