巡回符号に基づく剰余類符号に関する基礎的考察

 育生  佐藤 正志  笠原 正雄  滑川 敏彦  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J60-A   No.7   pp.599-606
発行日: 1977/07/25
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Print ISSN: 0373-6091
論文種別: 論文
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あらまし: 
通信路に生起する誤りとして付加的誤りと同期誤りが考えられるが,従来の誤り訂正符号のほとんどは両者のいずれか一方のみが生起するという仮定の下で構成されていた.このため付加的誤りと同期誤りが同一符号語に同時に生起した場合,一般には訂正能力を全く失ってしまう.そこで,本論文では付加的誤りを多重バースト誤りとして取扱い,これと同期誤りが同一符号語に同時に生起するという一般的な場合にも誤り訂正可能な,巡回符号を基礎とする剰余類符号を提案する.剰余類符号は線形符号に符号語でないある定ベクトルを付加して構成されるが,まず,このベクトルの最適なパターンを決定する.次いで,基礎となる巡回符号の構成法を示し,必要な検査記号数を明らかにする.最後に,多重バースト誤りと同期誤りが同時に生起した場合にも両者の誤りを共に訂正できる理想的な剰余類符号の検査記号数の下界式を導出し,本論文で提案した剰余類符号,および同様な能力をもつ幾つかの符号を比較し検討する.