帯域制限された通信路における特性変動とタイミングジッタの誤り率への影響について

笹野 博  館林 誠  笠原 正雄  滑川 敏彦  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J60-A   No.3   pp.324-331
発行日: 1977/03/25
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Print ISSN: 0373-6091
論文種別: 論文
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本論文では,通信路としてその周波数特性がナイキスト基準を満足する直線形通信路および2乗余弦形通信路を対象とし,これらの通信路の周波数特性が理想特性より変動している場合を考え,これらの変動に起因する符号間干渉が通信品質に与える影響について解析する.特性変動としては,振幅特性および位相特性の変動と共に,標本点におけるタイミングジッタを同時に考慮する.通信品質の評価としては,平均ディジット誤り率を考え,その算出のためにSaltzbergの上界式およびMatthewsの上,下界式と共に,新しい修正Saltzberg上界式と称する方法を用いる.この結果,振幅特性の変動,位相特性の変動およびタイミングジッタの存在が通信品質に与える劣化の大きさは,S/N比が良くなるほど顕著になることを定量的に示すことができた.更に振幅および位相特性の変動に対しては,2乗余弦形通信路の方が,又タイミングジッタの存在に対しては直線形通信路の方が,誤り率の劣化を受けにくいことなど興味深い結果が得られた.