分布結合形方向性結合器を用いる定抵抗等化器

前川 英二  小野 幸次郎  永井 信夫  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J60-A   No.12   pp.1176-1183
発行日: 1977/12/25
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Print ISSN: 0373-6091
論文種別: 論文
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あらまし: 
マイクロ波用等化器は定抵抗2ポートとなる分布定数回路で構成されることが望まれる.本文は分布結合形方向性結合器,単位素子(u.e.)及びπ形定抵抗2ポートを用いて構成される定抵抗2ポートの構成法,および1次関数形の単調減少形減衰等化器について考察している.4ポートのS行列がある行列形をしているとき,その4ポートを「定抵抗(2,2)ポート」と定義し,その定抵抗(2,2)ポートと定抵抗2ポートとから新しい定抵抗2ポートが得られることが示され,又,分布結合形方向性結合器がその定抵抗(2,2)ポートの条件を満足することによって,種々の分布定数定抵抗2ポートが得られる.この構成法によって,2個の方向性結合器,2個のu.e.及びπ形定抵抗2ポートを用いれば,1次関数形の単調減少形減衰等化器が得られ,その等化器の実現条件は減衰幅にのみ関係し,その特性は中心周波数f0に近い周波数で減衰等化することができ,分布定数等化器として有用なことが示されている.最後にその等化器の試作実験を行い,理論特性によく合う実験結果が示されている.