ダブルレートディジタルフィルタの設計に関する一考察

岡本 貞二  平井 宏  滑川 敏彦  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J60-A   No.11   pp.1054-1061
発行日: 1977/11/25
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Print ISSN: 0373-6091
論文種別: 論文
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あらまし: 
本研究は,固定小数点演算を用いた場合の,時変係数ダブルレートディジタルフィルタについて,その丸め誤差と係数誤差とを統計的手法を用いて解析し,これらの誤差の影響を最小とならしめる係数値の設定手法を導くものである.そして,同一設計基準のシングルレートフィルタと,本研究の手法によるダブルレートフィルタとの比較検討を行った.その結果,丸め誤差については,従来のシングルレートフィルタの方が優れていることが分かった.しかし,その差は微少である.一方,係数誤差に関しては,その優劣は極の位置に依存しているが,大局的には,ダブルレートフィルタの方が優れているといえる.特に,極の位置がZ平面上の±1の近傍にある場合,優劣の差は著しくなる.このことは,本研究の手法が,フィルタ設計において係数語長の減少化に効果的であることを意味する.