分散形連想記憶の一モデル

村上 研二  相原 恒博  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J59-D   No.8   pp.537-544
発行日: 1976/08/25
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Print ISSN: 0913-5713
論文種別: 論文
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あらまし: 
アドレスなしで情報(n次元ベクトルパターンを考える)の記憶および読出しを行う記憶装置として,分散形連想記憶装置がある.従来の分散形連想記憶装置では,構成方法の簡単化および記憶容量の制限などに重点をおいているため,記憶しているパターンが互いに直交あるいは直交に近い状態になければ,パターンの正確な読出しは行われず,又,不完全な入力パターンに対するパターンの読出し能力もかなり低いものであった.本稿では,記憶するパターンを2値(±1)n次元パターン,入力パターンを3値(±1,0)n次元パターンと仮定することにより,どのような記憶パターンに対しても,任意の不完全な入力パターンから,ベイズの意味で最適な読出しパターンを得ることができる新しい分散形連想記憶装置のモデルを提案している.又,電子計算機を用いて本モデルのシミュレーションを行い,本モデルが所期の動作をするということを確かめると共に,従来の同種のモデルよりも高い連想能力を有するということも確かめている.