混変調雑音による位相変調信号の劣化

平田 康夫  水野 俊夫  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J58-B   No.6   pp.300-307
発行日: 1975/06/25
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Print ISSN: 0373-6105
論文種別: 論文・資料
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あらまし: 
衛星通信システムにおいては地球局送信機および衛星中継器として進行波管が用いられており,将来これによって位相変調波を含めて複数の搬送波が共通増幅されることが予想される.しかしながら,このような場合に位相変調波がいかなる影響を受けるかについては従来ほとんど検討されていなかった.本稿では,進行波管によって4相位相変調波と他の2搬送波とを共通増幅したときに,進行波管の入出力振幅非直線性およびAM/PM変換効果によって生じる混変調雑音が復調位相変調信号のビット誤り率特性に及ぼす影響についての検討を行い,且つ,数値計算例として,茨城衛星通信所において現用中の進行波管を対象として出力バックオフとビット誤り率との関係を明らかにした.検討の結果,上記3波の3次積で作られる混変調雑音が位相変調波帯域内に落ち込んだとき影響が大きく,且つその影響は,振幅非直線性とAM/PM変換効果との相乗効果として表れることが明らかになった.又,この影響は,進行波管の出力バックオフを小さくするに従って急激に増大し,4デシベル以下のバックオフの場合には実用上問題となることが分かった.