位相検出を用いた近接用FM-CWレーダの一方式

丸川 武志  滑川 敏彦  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J58-B   No.2   pp.53-60
発行日: 1975/02/25
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Print ISSN: 0373-6105
論文種別: 論文・資料
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あらまし: 
本文では近距離領域における近接移動目標に対して距離と速度が精密に測定できるFM-CWレーダの一方式を提案している.この方式は送受信波の混合検波によって得られるビート信号から固定距離と移動距離を表す2つの信号を別個に検出し,これらを連携させたものである.固定距離信号は移動目標があらかじめ設定した固定距離点を通過することを標示するもので,隣接したスペクトルの振幅比較を行うことにより距離周波数をその中間点として正確に決定する.振幅比較に際しスペクトルのサイドローブによる誤動作を避けるため,本研究ではビート信号の波形の包絡線を方形からsin2xの形に変換し,20dB以上の抑圧効果を得ている.次に,移動距離信号はビート信号の波形操作により正負の距離変化を位相変化として測定するもので,その精度は近似的に搬送波の波長の1/2となる.実験ではXバンドによる試作装置により導波管内における移動反射板の距離を測定したが,実測距離との偏差は±5cm以下であった.