サーチ同調系の一方式とその設計法

阪本 陽一  寺田 浩詔  浅田 勝彦  喜田村 善一  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J58-A   No.6   pp.369-376
発行日: 1975/06/25
Online ISSN: 
DOI: 
Print ISSN: 0373-6091
論文種別: 論文・資料
専門分野: 
キーワード: 


本文: PDF(600.7KB)>>
論文を購入




あらまし: 
電圧制御局部発振器(VCO)をもつヘテロダイン受信系の局部発振周波数を掃引して到来信号を探索(サーチ)し,受信希望の信号を検出したとき掃引を停止して受信状態に入るいわゆるサーチ同調系を,可変容量ダイオード(VD)を同調素子とする選局装置に応用すれば種々の利点を有するが,従来その設計の明確な基準が与えられていなかった.本論文はこのような系の設計法を明らかにすることを目的として,系をある基準時刻におけるVCOの発振周波数の変化率に等しい周波数掃引速度の掃引入力をもつ2次の帰還制御系として考え,従来知られていた2次系の諸パラメータとサーチ同調系の設計パラメータ,例えば受信希望の信号を検出したのち同調状態に入るまでの過渡時間,周波数ロックを維持するための条件,受信系として満足し得る定常周波数誤差,特定の周波数弁別器を用いたときのガウス雑音による誤差周波数ジッタの分散などとを関連させて論じ,従来のサーチ同調系に比べてはるかに明確な設計基準を与えている.最後に実験例を示し,この基準により設計された系の特性値を実験的にも検証している.