記憶のある通信路における復号誤り特性

館林 誠  笠原 正雄  滑川 敏彦  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J58-A   No.4   pp.204-211
発行日: 1975/04/25
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Print ISSN: 0373-6091
論文種別: 論文・資料
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あらまし: 
一般的な有限状態マルコフ過程で表された通信路のモデルに対して,nディジット中m個の誤りが発生する確率Pmn)を与える一般的な式を導いた.そしてこの式を用いて,符号間干渉のある通信路におけるPm,15)を計算し,同じディジット誤り率をもつランダム通信路のP0m,15)と比較し,その差異を明らかにする.又,これら二つの通信路において最小距離3及び5のランダム誤り訂正符号を用いた場合の等価ディジット誤り率の上限を求めることによりこれらの誤り訂正符号の評価をより厳密に行った.その結果,符号間干渉のある通信路では,その記憶性のために誤り訂正符号のパフォーマンスには若干の劣化が伴うことが明らかとなった.更に確率Pmn)の計算式を差動位相変調方式を用いた通信路の場合にも適用し,Pm,15)の分布を求めたがこの結果は偶数個の誤りが発生しやすいという直感的な予想を理論的に裏付ける興味深いものである.又,同時に実験結果との一致も確かめている.