レーダにおけるディジタル処理方式―検出,推定,分離の総合的処理―

水町 守志  酒井 善則  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J57-B   No.1   pp.16-23
発行日: 1974/01/25
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Print ISSN: 0373-6105
論文種別: 論文・資料
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あらまし: 
捜索レーダにおいて,標的より反射される信号は,アンテナパターンによって振幅変調されたパルス列となる.この信号より標的の検出を行い,その位置を推定し,他の標的と分離するために,第一しきい値によって受信信号を二値に量子化してその荷重和をとり,これを第二しきい値と比較して処理する方式を考え検討した.本文においてはまず,検出・推定・分離のために望ましい荷重値を別々に求めた.しかしこれらの荷重値は一致していなく,特に推定・分離の点でよい荷重値は,検出特性を著しく悪くしてしまう.このため,個々の特性は最適でなくても,検出・推定・分離全体の特性が良くなる荷重値の設計法を提案し,検討した.その結果,ここで検討された方式は,全体の特性を十分満足するものであることがわかった.たとえば,ある計算例においては,この方式の出力SNR(検出特性に対応する)は最適なものの0.98倍,位置推定の二乗誤差は最適なものの1.02倍であり,両方の機能を同時に満足している.