球面走査による電波ホログラフィ

繁沢 宏  滝山 敬  豊永 俊郎  西村 万平  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J56-B   No.3   pp.99-106
発行日: 1973/03/25
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Print ISSN: 0373-6105
論文種別: 論文・資料
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あらまし: 
本論文では,従来からなされてきた長波長のホログラム,特に音波,マイクロ波ホログラムの作成法とは異なった電波ホログラフィの新しい方式を提案し,像再生に関する検討を行なったものである.本論文で提案する方法は,いわゆる側視レーダなどにおける開口合成法の概念を応用したもので,送,受兼用あるいは独立した2個の微小アンテナを,ある球面上で走査して作った球面状ホログラムには,その系の合成開口長によって定まる分解能をもった像再生作用があることを基本的な原理としている.本方式の利点は,波源,受波器あるいは物体を直線上あるいは平面上で走査する従来の方式に比べて,その走査構機がはるかに簡素化できることである.この種のホログラムの動作は球面状のゾーンプレートの結像作用によって説明できることを示すとともに,マイクロ波帯における実験によって,その動作を確認した.像再生法は必ずしも光学的手法による必要はないことも考え,計算機による結像シミュレーションによって行なった.その結果本方式の電波ホログラムから良好な分解能でもって像再生が可能であることがわかった.