ダイポール列のアクティブリアクタンスとその応用

山田 吉英  稲垣 直樹  山沢 昌夫  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J56-B   No.1   pp.20-27
発行日: 1973/01/25
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Print ISSN: 0373-6105
論文種別: 論文・資料
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あらまし: 
全素子が等振幅,等位相差の電圧源で給電されたアンテナ列について,フェイズドアレイアンテナのアクティブインピーダンスを拡張したアクティブリアクタンスを導入した.これは周波数と位相定数の関数であり,これを零とおくことにより八木-宇田列の表面波に対する分散関係が得られ,これと付加されたリアクタンスの和を零とおくとリアクタンス付加ダイポール列の分散式が得られることを示した.この関係から付加するリアクタンスの周波数特性を適当に設定すれば広帯域高利得八木-宇田アンテナが得られることになる.また八木-宇田列に対する数値例から複数個の周波数帯にわたって表面波が存在することができ,複数バンドで動作するアンテナの可能性が示された.つぎにアクティブリアクタンスの位相定数による偏微分によりダイポール列に沿って伝送される電力が表わされ,周波数による偏微分により分布するエネルギー密度およびこのエネルギーのアレイへの集中度が表わされることを示した.また群速度はエネルギー速度に等しいことを示した.数値解析のために,アクティブリアクタンスとその偏微分の電流分布による積分表示式を導き,具体的な計算例を示した.これらはダイポール列に沿う電磁界分布の直観的な展望を与え,アンテナとしての周波数特性の定性的なは握を可能とする.