相互注入同期発振器の特性

井田 良雄  林 健一  橋本 松進 

誌名
電子情報通信学会論文誌 B  Vol.J56-B  No.11  pp.486-491
発行日: 1973/11/20
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Print ISSN: 0373-6105
論文種別: 論文・資料
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あらまし: 
発振器の注入同期現象については,多くの研究が報告されているが,その多くは注入源と主発振器との間に,無限大のアイソレーションを仮定している.実際には,サーキュレータのアイソレーションが有限なため,理想的な単方向性注入は実現されない.本論文では,これを一種の相互注入同期発振器と考え,簡単な解析により,その同期幅と二つの発振器間の回路の電気角とを関係づける式を導出した.また非可逆注入同期発振器の注入の単方向性の程度を表わすフィギュアオブメリットSを導入した.以上の結果は,掃引周波数注入源を用いた実験により確かめられた.結論として,個々の発振器の同期幅は,これらを相互注入状態で動作させた場合の同期幅の最大値と最小値からただちに分離できる.フィギュアオブメリットSの逆数は,不要な逆方向注入によって生じる同期幅の誤差を与える.